MENU

個人事業主 経費を計上しすぎるとローンが組めなくなる 

少し前ですが、フリーランスの時代があり青色申告をしていました。

当時、住宅金融公庫から借り入れた35年の住宅ローンがあり、当初10年の金利は約2%。11年目以降は4%の金利となります。

他の銀行では住宅ローン商品は変動金利で1%程度です。この11年目を機に低金利の住宅ローンに借り換えようとしたのですが・・・。

f:id:oimako0121:20170522203343p:plain

フリーランスは何でも経費に出来てしまう。

個人事業主ですので、ある意味会社の代表です。

誰かと食事や飲みに行ったなどの人付き合いに使う費用、移動にかかった交通費や買い物をした金額。これらはすべてが事業に結びつけようと思えば結びつけられるのです。

そのため、よっぽど私用の物だったり、これはどう考えても経費としてあり得ないだろうと思うもの以外はなんでもかんでも経費として計上してしまったのです。

この頃の経費を差し引いた年収は約200万弱。これを3年間続けてしまいました。

メリット

収入が少なければ当然、所得税や健康保険の負担額を減らすことが出来ます。メリットってこれくらいです。

最大のデメリット

住宅金融公庫からのローン開始から10年目になる前に金利の安い住宅ローンを行っている銀行に借り換えの申請を出したのですが・・・。

審査結果は電話で来ました。

銀行「あなたの年収ではご希望の金額をお貸しすることは出来ません。年収400万が2年継続してないと厳しいです。」

私、「個人事業主で実際は400万以上お金は貰っているんですけどね」

銀行「実際の売り上げ額がそれ以上あってお金があることはわかるんですが、税務署に申告した所得額がすべてになってしまうんです。個人事業主でそういう方が多いんですよね。」

私「・・・。」

住宅ローンの借り換えが出来ない!

当然、ローン開始から8年目(4%になる2年前)から借り換えの事は考えていたのですが、審査に年収が関わる事を全く考えていませんでした。

大金にかかる4%の金利は痛いです。税金と比較するとこちらのほうが大きいかも。

ということで、次の年から確定申告では経費は最小限にして申告をして、2年後に再度住宅ローンの借り換え申請を行い、無事に金利1%に借り換える事が出来ました。

最初にも書きましたが、住宅ローンなんて35年もかけて返すとてつもない金額です。これに4%の金利がかかると元本がなかなか減っていってくれません。2年も金利4%も払ってしまったのです。

結論

大きなローンを組んでの買い物が控えている場合、3年前位から所得を上げておく事。借りれてしまえばまた経費を積んでも大丈夫だと思います。ただし、監査が入った時にしっかり説明できるものに留めておいたほうが良いでしょう。(自己責任で)

確定申告ネタで時季外れ感はありますが、確定申告直前に計上し直すのは大変なので、あえて今のうちに書いておきます。

スポンサーリンク