先日、職場の入館証を紛失しセキュリティ事故という事でとても厳しい処分を受けた人がいました。
客先常駐で貸与物を無くすと大変
客先常駐になると大体の所では顧客先のビルまたはフロアに入館する為の入館セキュリティカードが配布されると思うのですが、これを無くすとセキュリティ事故だと大騒ぎになります。
以前では「仕方がないよね、次から気を付けてね。」なんて事で済まされていたのですが、最近ではとても厳しくなってきました。
再発防止策や根本原因の追究を資料に纏めて、社長や役員が上の会社に商流に沿って、1社ずつ謝りに行く事になります。
そして、紛失した本人は一発でその現場を退場させられたり、酷い所ではその人が所属している会社との取引停止など。とても厳しい処分が下される時代になって来ています。
ちなみに、今回紛失した人の処分は現場一発退場となりました。
根本原因・再発防止策は?と言われても
根本原因・再発防止策の報告で建て前上では、常に手元にある事のチェックを怠らないだとか、移動中にはバッグの絶対に開ける事のないチャックの中に必ずしまうだとか、首から紐をかけて絶対に取らないなどと言うのですが、手元のチェックをしていて「無いっ!」ってなる事もあるでしょうし、バッグごと無くす事もあるでしょうし、紐が切れて無くしてしまう事もあるでしょう。
そもそも物理的な物の紛失や破損といった事は人間なので起こり得る事です。
どんなに意識を高めていても、このリスクはどうやっても払拭する事は出来ないでしょう。
根本原因はどう考えても、絶対に無くしてはいけない物体を持ち歩かなくてはいけない事。
再発防止策は何も持たない事。
毎回このような事件が起きた時に報告書を書いている人と話すのは、「生体認証にすればいいのにね。」
極論はこれが一番の解決策です。
誰もが「持たない事こそ最大の対策」と考えていると思うのです。
さすがに体の一部を忘れました、どこかに無くしましたという事は無いですし、例えば指紋認証にした際、第3者が侵入する為には誰かの指を切り落とすなどしない限り出来ないですよね。
全ての根本原因はセキュリティシステムの管理元にあるのは明確なのに、依然として建て前の定型文での報告アクションを取る事をしていますが、何の意味があるのでしょうか。
とはいえ、生体認証システムを導入するにはコストもかかるでしょうし、顧客にはそんな事が言えない中で処分がとても重く、もどかしい気持ちになります。